失敗しない!目的別ネイルスクールの選び方
ネイリストを目指そうと決めたら、まずスクールに通おう!と思い立ちますよね。
ネイルスクールを調べると、通学制・通信制があり、費用もピンキリ…。
どのスクールを選べばいいのかわからなくなりませんか?
そんなあなたに参考にしてもらいたい内容です!目的別に紹介していますので、ぜひ読んでみてくださいね。

じっくり幅広い技術を身に着けたいなら通学制
ジェルだけでなく、ポリッシュ塗り、フラットアート、立体アート、エアブラシ、エクステンション技法など、幅広く技術を習得したい場合は、通学制のネイルスクールに通いましょう。通信講座はおすすめしません。エアブラシやエクステンションなど、微妙な力加減や筆遣いが仕上がりを左右する技術は、通信で身に着けるのはかなり難しいです。
そして技術をしっかりと身に着けたい場合は、それなりの回数(時間)が必要です。
ケアやスカルプチュアは10回以上、アートはせめて2回ずつは組み込まれているカリキュラムのスクールを選びましょう。全体で200時間以上は欲しいところです。
ネイリスト技能検定試験1級やジェル検定試験上級をとって、ゆくゆくは認定講師を目指したい場合や開業したい場合は、300時間以上あるコースだとフォローアップもしっかりしていて安心です。
卒業後に独立開業を希望する場合は、開業サポートがおこなわれているかも要チェックです。
費用はだいたい60万~110万ほどになり高額ですが、それに見合った内容が受講できます。
自分や友人ネイルのためにジェル技術を身に着けたいならジェル専門コース

ネイルサロンで働く気はないけれど、趣味の延長で自分のネイルや仲のいい友達にやってあげたい!という場合は、ジェル専門コースのあるスクールを選びましょう。
ほとんどのスクールに、ジェル専門コースがあります。ジェル検定の取得も目指せます。
こちらも費用はピンキリで、単発セミナーなら1万~ありますし、ジェルでの長さだしや高度なアートも習うとなると60万ほどのコースまで様々です。
15万ほどのコースであれば基礎は身に着けられるでしょう。30万前後だと、高度なアートや検定対策などが組み込まれます。
60万ほどのコースとの違いは、合格保証や、スキルがしっかり身につくまで反復練習できる時間数があるかどうかです。
さらっと習うだけでは身につかないことが多いので、確実に身に着けたい場合はある程度時間数が多いコースを受講するのがおすすめです。
「どこまで習いたいのか」を明確にしてコース内容を検討しましょう。
無料で習える!?裏技紹介!!
スクールとは異なりますが、無料でジェルの知識が身についちゃう裏技もご紹介します!ジェルの基本がある程度身についている場合、各ジェルメーカーがおこなっている無料セミナーを複数受けてみましょう。
いくつか受けているとジェルの扱い方やアートのやり方など共通したものが見えてきます。いろいろなジェルに触れられるのも魅力ですよ。
「無料 ジェル セミナー」で検索すると結構あるので見てみてくださいね。
必要な用具溶剤は持っていかなくてはいけないセミナーが多いので、スクールで最低限の知識を身に着けていて、道具を持っている方におすすめです。
(ネイル問屋さんの会員でないと受けられないセミナーが多いので確認しましょう。TATさんでは、素人向けの無料セミナーを定期的に行っています。店頭告知になるそうなので要チェックです♪)
検定を取りたいならJNA認定校が近道!
3級やジェル検定初級であれば独学でも可能ですが、さらに上の級を取る場合はJNAの認定校がおすすめです。認定校がおすすめな理由
認定校とはJNAの高い教育基準を満たしたスクールです。特権としては、ジェル検定(初級は実技試験免除)がスクール内で受けられます。
年に数回のオフィシャル会場での試験はものすごく緊張しますが、普段通っているスクールで受けられるとリラックスした状態でのぞめます。
いつも通りの力が発揮できるかできないかでは、合格率に差が出ます。
そして、なによりも心強い点は、検定の試験官経験がある講師に直接指導してもらえるところです。検定をストレートに取りたかったら、認定講師に教わるのが一番です。
※JNA認定校でなくても、本部認定講師が指導してくれるスクールであれば技術的にはまずは安心です。ただし、認定校の特典(試験免除など)は受けられません。
料金と相談しながらスクールを選んでくださいね。
1級を目指すなら200時間以上のコースがおすすめ!
まずコースによって何級まで対応しているか異なりますので、対応級を必ず確認しましょう。迷っていたら、まずは2級対応コースを選択して、入校後にコース変更をすることもできます。
そして、合格するまで無料で補習を受けられる合格保証があるとなお安心ですね。
練習したいときに自由に教室や教材を使える特典があると、さらに良いです。チェックしてみましょう!
ネイル以外の仕事や学業をしながら技術を身に着けたい!

OLをしながら、または学業と両立して技術を身に着けたい方もいますよね。そんな場合はこちらを参考にしてみてください。
夜間や休日に開校しているネイルスクールを選ぶ!
しっかり技術を身に着けたいなら断然直接指導をしてもらえるネイルスクールがおすすめです。仕事後やお休みの日に、自分のペースで通えるスクールがあります。開校日と開校時間をチェックしましょう。
例えば、2級合格まで保障してくれるコースを選択し、基本的には夜間と休日に通い、有給で連休が取れた際には連日一気に通うこともできます。
ちなみに私は大学生の頃に、2年間かけてネイルスクールに通っていました。
大学で午前の講義しかない日は、スクールでは午後と夜間に受講し、大学が休みの日は午前、午後、夜間と丸一日スクールにいたこともあります。
大学生活との両立は難しくはありませんでした。むしろ楽しくて仕方なかったです。
お仕事をしながらネイルスクールに通ってる方も、意外と多いんですよ。開校状況と期限を確認してトライしてみてくださいね。
通信制のスクールはスクーリングの有無がキモ!!

通学制のネイルスクールは高すぎる・スクールの開校時間とどうしても合わない…そんな場合は、通信制もアリです。
通信制の魅力はなんと言っても費用をおさえて自分のペースで進められるところで、費用は通学制の半額くらいですみます。ですが、直接指導してもらえないのが最大の弱点です。
例えば、ポリッシュの赤塗り。添削してもらって帰ってきた文章に、
「はみ出しているのが気になります。よく見てはみ出さないように塗りましょう!はみだしたらスティックで修正しましょう。」
と書かれていても、どうすればはみ出さないで塗れるのかが解りませんよね。
直接指導であれば、塗ってる瞬間に弱点を指導してもらえ克服することができるんです。これはどの技術についても言えます。ですので、通信のみで検定1級の合格はかなり難しいのが正直なところ。
実際に、通信制のスクールでは2級までしか対応してないことがほとんどです。
でも安心してください!
通信制でもスクーリング(実際に指導してもらえる講座)をおこなっているスクールがあるんです。基本は自宅でDVDやテキストを見てしっかり練習して、苦手な点や実際に見たい技術をスクーリングで直接指導してもらうことができます。
検定の模擬試験も受けられるスクールがあります。これなら通信制のデメリットが少し解消されますよね。
スクーリングがある場合は開催場所が重要ですのでチェックしましょう。全国展開しているスクールだと通いやすく安心ですね。
最近では、メールで解らないことを聞けたり、TV電話で教えてもらえるスクールもあります。通信制スクールも個性のある内容が増えてきていますので、資料を請求してじっくり検討してくださいね。
短期間でお金をかけずにネイリストになりたい

10年前はこのような選択肢はほとんどありませんでしたが、今はこれが可能なんです。
スクールに行くお金はないけど技術を身に着けてサロンで働きたい場合は、こんな方法があります!
無料の研修制度のあるネイルサロンに就職する
スクールとは異なりますが、実はこれが、ネイリストデビューする一番の近道!そのネイルサロンで必要な技術と接客スキルのみにカリキュラムが絞られているため、無駄な時間をいっさいかけずに短期間でネイリストデビューできるんです。
まずは、求人サイトで、「経験不問」「未経験者歓迎」「初心者でもOK」などの条件で絞って探しましょう。その中から、募集要項をじっくり読んでみてください。
研修期間にお給料が出るかどうか(交通費も) が大きなポイントです。無給だと、1~2か月お給料が発生しないことになるうえ、更にデビューして最初のお給料が月末締めの翌25日、、、となると、生活に支障が出てくることもありますよね。そこで最低限の生活の保障があると安心です。
貯金があって無給の研修でも大丈夫な場合は、少し選択肢は広がりますね。
どちらの場合もデビュー後の流れ(いつから保険に加入できるか・どのくらいで社員になれるかなど)を必ず確認しましょう!
私たちネイルデザインでも、お給料をもらいながら研修を受けられ、1か月半でネイリストデビューが叶います!
未経験でスタートして、2年で副店長になったスタッフもいます。
株式会社ネイルデザイン・ネイルサロンprishに興味があれば、ぜひ採用情報を見てみてくださいね。→こちら
職業訓練校はカリキュラムをチェックして!
もう一つの方法として、職業訓練校があります。職業訓練校とは、失業中の人が再就職の為に学べる講座が開かれている施設のことです。その中にはネイルスクールもあるんです。受講料は無料(教材費などは別途)で、条件を満たせば補助金がもらえることもあります。
詳細は厚生労働省のHPでチェック♪
あくまでも失業中の場合です、今仕事をしていると受講できませんので注意してください。
今のお仕事を辞めて、ネイリストを目指したいという場合は職業訓練校も探してみると良いでしょう。
職業訓練校を選ぶ際は、カリキュラムをよく見ましょう。
ケアとポリッシュ(マニキュア)中心だったりすると、ネイルサロンで一番求められているジェルが習えません。基礎+ジェルが習えるカリキュラムが理想です。
検定2級まで対応したカリキュラムの場合は資格も取れます。(もちろんスクール以外でどれだけ練習するかにかかってますのでお忘れなく!)
ただし、職業訓練校の場合は手厚いフォローアップや技術の完全習得は期待できません。
しっかり技術を身に着けたい場合は有料のスクールの方がおすすめです。
ピンポイントで技術を学びたいならセミナーへ
基礎技術を身に着けたうえで、その他のまだ知らないアートや高度なテクニックをピンポイントで習いたいことがありますよね。そんなときはセミナーがおすすめです。
旬のアートテクニックや、有名ネイリストのセミナーが定期的に行われているのでチェックしてみましょう。
ネイルの卸業者(TATさん、ネイルパートナーさん、ネイルラボさんなどなど)が主催するセミナーが各ショップホームページで公開されていますので、興味のあるセミナーを選びましょう!かなり濃密な時間を過ごせると思いますよ。
ジェルの新商品のセミナーなどは無料で行われていることもありますので要チェックです♪
☆TATさんセミナー情報
☆ネイルパートナーさんセミナー情報
☆ネイルラボさんセミナー情報
認定講師資格を取りたいなら試験官経験のある指導者に
認定講師試験の試験官経験者が指導しているスクールやセミナーを受講しましょう。実技の模擬試験だけでなく、模擬面接までおこなっているスクールがおすすめです。
そして、実技においては実際にデモンストレーションを見れること、自分がやっているところを見て指導してもらえることが上達のポイントです。どのような講座内容か細かく確認しましょう。
認定講師試験は一朝一夕で合格できる試験ではありませんので、少なくとも半年前、可能であれば1年前から対策講座などを受講すると良いでしょう。
費用は回数や時間によりざまざまですが、3万~60万ほどで探せます。自分の技術レベルやペースに合わせて選びましょう。
コンテストで上位を目指すなら講師の入賞歴をチェック

コンテストはサロンワークの技術とは全く異なります。
コンテストならではのポイントがありますので、グランドチャンピオン経験者の講師が直接指導してくれるスクールに行きましょう!
単発講座や数回に渡って指導してもらえるコースなどさまざまです。有名な講師がいても直接指導してもらえなかったら意味がありませんので、内容をしっかり調べて通いましょう。
JNAがおこなっているスーパーライブや、コンテスト上位者が開催するセミナーを受けてみるのもとても勉強になりますよ。きっと高度なテクニックに魅了されて練習へのモチベーションが急上昇するはずです!
まとめ
たくさんのスクールの中から一つに絞るのは難しい選択ですが、悩む場合は「どのくらいの技術を身に着けたいのか」というのを一番のポイントにして考えるとおのずと絞られてきます。その中で費用面を見ながら通えそうなところを選んでいきましょう。
気になるスクールの資料請求をして、いくつかまで絞ったら必ず見学に行きましょう!スクールの雰囲気や講師の雰囲気が自分に合うかどうか見てきましょう。
ほとんどのスクールでは見学と同時に体験授業をおこなっているので、積極的に参加してみましょう。なんとなく授業の雰囲気がわかりますよ。
ちなみに私自身がスクールを選んだ時のポイントは、下記の点でした。
・幅広い技術が習えること → オールマイティなネイリストになりたかった
・技術力の高い講師がいること →検定の取得はもちろん、コンテストにも出たかったので講師の入賞歴もかなり調べました(ネイル雑誌の最後のスクール広告ページに載ってますよ)
・憧れのネイリストがいる → スクール見学に行ったときに会えて、オーラに魅了されて入校を決めました!(黒崎えり子先生です)
全てが同じくらい大事なポイントでした。憧れの先生がいるとスクールに通うのも、特別授業を受けるのも、とにかくワクワクして楽しいんです。モチベーションが下がったことが無かったです。
みなさんも譲れないポイントをおさえて、楽しく学べるスクールを見つけてみてくださいね。
この記事を書いた人

マネージャー
デザイン担当
講師として、試験官・審査員として幅広く活動。
ネイルデザインでは、経験を活かし採用・教育・広報・新店企画など幅広い業務に携わる。
現在は子育てをしながら、デザイン業務を担当。